海外留学訪問記

Lin-Ting Lin

(Department of Chemistry, National Taiwan University
Graduate student)
期間:2019.01.07-2019.03.10
場所: 大阪大学大学院 工学研究科応用化学専攻 物質機能化学コース 物理有機化学領域櫻井研究室

Firstly, I am thankful to Prof. Sakurai for all assistance. It is my honor to have a chance to study at Osaka University.


I am a graduate student from Prof. Yi-Tsu Chan’s group at National Taiwan university. We make an effort to explore supramolecular chemistry. This was my first time to stay abroad for a long period. Actually, I cannot speak Japanese at all so it was a little nervous before coming to Japan. However, there are many students coming from different countries in Sakurai’s lab so it is nice to speak in English. During my stay at Osaka University, I learned the synthesis of sumanene in order to assemble with my terpyridine ligands. I prepared this bowl-shaped -conjugated compound by utilizing the organocopper-mediated cyclization, Ru-catalyzed ring-opening metathesis, and ring-closing metathesis reactions. A special step of synthesizing hexabromosumanene that I was curious about was to keep the starting material stand for 17 h. I could not obtain the hexakis(terpyridyl)sumanene ligand after the Suzuki coupling reaction in the beginning. Through discussing with the professors and labmates, we eventually isolated the target compound. In this two months, I not only completed the planned synthesis but also learned how to exchange research experiences and ideas with group members here.


Lastly, I would like to thank Prof. Sakurai, Prof. Yakiyama, Prof. Uetake, Ms. Matsuo, and all the members for their kind help. I also thank Prof. Chan for giving me this great opportunity. Finally, I am thankful that “π-figuration school” provides the financial support. Thank you very much.

北本 雄一

(千葉大学グローバルプロミネント
研究基幹 博士研究員)
期間:2018年11月23–26日
場所: スペインIMDEA Nanoscience Institute

私は千葉大学矢貝研究室にて1次元集合体のかたちや超分子キラリティーに関する研究を行っています。今年の11月23日から26日にかけての3日間、スペインのIMDEA Nanoscience Instituteでのπ造形スペイン-日本共同シンポジウムに参加してきました。


シンポジウムにさきがけ、21-22日の間、矢貝先生とComplutense de Madrid大学Sánchez研究室を訪問し、共同研究の打ち合わせを行いました。そこでは、準安定状態を経由する超分子ポリマーや光応答性超分子ポリマーに関するディスカッションを行い、今後の共同研究の方向性を見出すきっかけとなりました。また、Sánchez研究室の博士課程に在籍するJorgeさんは矢貝研究室に短期留学していたこともあり、研究内容はもちろんのこと、スペインと日本の修士・博士課程の学生を取り巻く状況の違いについても情報交換することができました


IMDEA Nanoscience Instituteでのπ造形スペイン-日本共同シンポジウムでは、私は1次元集合体の超分子キラリティーの反転現象に関する発表を行いました。発表後のフリーディスカッションでは材料としての機能に対するアプローチなど、今後の研究展開の一助となる議論やアドバイスを受けることができました。また、シンポジウムでは新規なπ電子系化合物の化学からその集合体が織りなす高い機能性について、実験および理論面からの深い考察を拝聴することができました。今回のシンポジウムに参加したことは、自身の研究を主観・俯瞰的に見直す大きなきっかけとなり、今後の研究活動における目標設定を考える大きな刺激となりました。


スペイン滞在中は、訪問先の方々の高いホスピタリティのおかげで、充実した毎日を過ごすことができました。今回機会を与えていただきました、領域代表の福島先生、シンポジウムオーガナイザーの関先生、Martín先生、ならびにπ造形科学事務局にこの場をお借りして心から御礼申し上げます。

佐々木 紀彦

(物質・材料研究機構
分子機能化学グループ
(竹内・杉安研究室)
NIMSジュニア研究員
九州大学工学府材料物性専攻
博士後期課程2年)
期間:11月23日-25日
場所: IMDEA-Nanoscience Institute, Madrid, Spain

まず始めに、π造形スクールプログラムにてご支援していただき、このような貴重な発表の機会を頂けたことを深く御礼申し上げます。


私は、物質・材料研究機構 分子機能化学グループ 竹内・杉安研究室にて分子の自己組織化による超分子ポリマー合成の精密制御、評価を行なっております。11月23日から11月25日に開催されたπ造形日本-スペインシンポジウムに参加させていただきました。特徴的な形態様式で成長する超分子ポリマーの合成、評価に関して発表いたしました。超分子ポリマーが渦巻き状ウインナーの形、またはバウムクーヘンのような形を形成することをスペインの方々にも関心を持たれたことが嬉しく思いました。この場で初めて海外での口頭発表を行い、とても緊張いたしましたが、大変良い経験をさせていただきました。


スペインの研究者の方々と関わる中で、異国の地においても研究に向き合う姿勢、アグレシッブさはとても学ぶ点がありました。また、スペインでは闘牛が有名ですが、ディナーの際に闘牛が出てきた際にはとても驚きました。短い時間ではありましたが、スペインでの食事や文化にも触れることができました。これらの経験をこれからの研究室生活に活かし、研究に邁進していく所存です。

岡田 隼輔

(東京農工大学 村岡研究室
博士前期1年)
期間:2018年11月3日~11月8日
場所:クロアチア (ドブロブニク)

私は、村岡研究室で酸化的タンパク質フォールディングを促進する還元剤の合成とフォールディング評価を行なっています。今年の11月4 − 7日の期間、クロアチアにて行われたπ-System Figuration European-Japanese Workshop 2018に、π造形スクールプログラムを利用して参加させていただきました。国内外の先生方のご講演は大変興味深く、幅広く知識を得ることができました。現地での同世代の学生との交流も貴重な体験であり、研究に対する姿勢や、研究内容について熱心にディスカッションをしている同世代の学生の姿から、多くの刺激を受けました。また、私の研究内容をポスターにて発表する機会を頂き、ディスカッションをしたり、多くのアドバイスを頂きました。とても有意義なコメントを多く頂いたので、今後の研究の参考にしていきたいと思います。最終日のexcursionでは、クロアチアの観光地巡りや、ランチやディナーに行ったりしながら、国内外の先生方や学生と交流をすることができました。


欧州へ行くのは初めてで、不安もあった中での今回の渡航となりましたが、今回のworkshopで私の異国文化や研究に対する価値観が変わりました。特に欧州の食文化やコミュニケーションは日本では感じられない新鮮な経験でした。帰国時にはトラブルにも見舞われましたが、自分から積極的に行動に移すことの大切さを学ぶ機会となり、トラブル対応も含めて、大きく成長できた期間になりました。最後になりますが、このような貴重な機会を与えてくださったπ造形科学の関係者の皆様、村岡先生に厚く御礼を申し上げます。

宮崎 拓也

(東京工業大学化学生命研究所)
期間:2018/11/4-7
場所:クロアチア (ドブロブニク)

私はクロアチアで行われたπ造形科学クロアチア国際シンポジウムに参加しました。シンポジウムでは、現在の研究テーマである分子双極子の配列制御についての発表を行い、参加者の方々と意見を交換しました。その中で、異なる視点からのアドバイスをいただけただけではなく、共同研究の進展につながり大変有意義な時間となりました。慣れない英語でのコミュニケーションでは、拙い言葉を相手に汲み取ってもらうことが多く、伝えたいことを伝えられない悔しさを実感しました。次こそは、自信を持ってコミュニケーションを取れるように、語学力を磨いていきたいです。また、初めてのヨーロッパ渡航を経験して、歴史や町並みなど、現地の文化を肌で感じることができたことは大きな糧となりました。このような貴重な機会をいただき、心より御礼申し上げます。

菓子田 惇輝

(東京工業大学科学技術創成研究院
化学生命科学研究所 修士課程2年 )
期間:4-7.11.2018
場所:Π-SYSTEM FIGURATION EUROPEAN-JAPANESE WORKSHOP 2018 (Π-EJ 2018), DUBROVNIK, CROATIA,

私は今回、11月4日から7日にかけて行われたπ-SYSTEM FIGURATION EUROPEAN-JAPANESE WORKSHOP 2018に参加させていただきました。本シンポジウムは、私にとって初めての英語での発表機会であったとともに、日本語・英語を通じても初めての口頭発表の機会でした。まさか自身の初の口頭発表の場が、学内でも国内学会でもなく、地中海に面するヨーロッパの会場(しかもオーシャンビュー!)になるとは思いもよりませんでした。このような貴重な機会を与えて下さった福島先生、口頭発表をしてはどうかとお声をかけて下さった武田先生、π造形科学領域の先生方、ならびにSilesian University of TechnologyのData先生に深くお礼申し上げます。


セッションでは、口頭発表とポスター発表の両方を行いました。口頭発表では非常に緊張しましたが、拙いながらも、自分の伝えたいことを伝えることができたと思います。発表後には質疑の時間以外にも、たくさんのディスカッションを行うことができ、研究へのアイディアを多くいただくことができました。また、食事の際などに、欧州の大学に通う大学院生と楽しく会話できたことも印象的です。普段英語を使う機会がなかなか作れない自分にとって非常に嬉しい時間でありました。国際的な場での研究発表は、今後の学生生活やその後も大きな影響を与えてくれる経験となったと思います。


私が現在行っているBN含有π共役化合物に関する研究は世界中で多く行われている分野でもありますが、今回、様々な異なる視点からの示唆を得られたと思います。今後も世界のライバルたちと切磋琢磨し、オリジナリティの高い研究を行っていけたらと思います。


最後にもう一度、今回のシンポジウムで知り合い、お世話になった全ての先生と学生にお礼を申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

築山 佳史

(九州大学大学院工学府物質創造工学専攻修士課程2年)
期間:2018年11月4-7日
場所:Hotel Ariston in Dubrovnik, Croatia

私は九州大学久枝研究室小野グループで超分子集積化技術を基盤とした有機光・電子機能材料の開発に関する研究を行っています。今回、11月4-7日の4日間、クロアチアのドゥブロヴニクで開催されたπ-System Figuration European-Japanese Workshop 2018に参加しました。初めての国際学会への参加のため英語で口頭・ポスター発表を行うのはとても緊張しましたが、練習の成果を発揮することができ良い経験になりました。しかし質疑応答に関しては、瞬時に答えることが上手くできず、英語力の向上が必要だということを痛感しました。また日本およびヨーロッパ各国の学生や先生方の発表を聞いたり交流したりすることによって大きな刺激を受けました。


エクスカ―ジョンでは、現地の方のガイドを聞きながらドゥブロヴニクの旧市街の観光をし、さらにロープウェイに乗って山頂からドゥブロヴニクのきれいな街並みを眺めました。ガイドの方からドゥブロヴニクの歴史についての説明を聞き、実際に城壁や要塞などを間近で見ることによって、建造物の背景や歴史を肌で感じることができ、また日本にはないきれいな街並みを楽しむことができました。これまでヨーロッパの国に行ったことがなかったので、日本とは違う文化に触れることができ、貴重な体験になりました。

小嶋 晃平

(奈良先端科学技術大学院大学 M1)
期間:2018年11月4日~11月7日
場所:クロアチア ドゥブロブニク

私は有機熱電材料における巨大ゼーベック効果というものについて研究を行っています。熱電材料は近年発達しているIoTの分野における電源材料等として期待されています。熱電材料評価における指標の一つにゼーベック係数(a)があります。これはa = −ΔVTという式で定義されるもので、ΔTは試料両端の温度差、ΔVは得られた電圧です。当研究グループでは従来の理論に従わないような巨大ゼーベック効果(|a| =100 mV /K) が得られることが確認されています。未だその起源が明らかではないため、巨大ゼーベック効果が得られる材料の探索を主に研究を行っています。先行研究では、薄膜試料において巨大ゼーベック効果が確認されていました。しかし、薄膜試料では分子配向の不均一性や欠陥の存在などにより、巨大ゼーベック効果の発現要因を絞り込むことが困難でした。そこで私は単結晶試料を用いて測定を行うことで、巨大ゼーベック効果の発現要因を絞り込むことを目的として研究を行っています。今回の発表では、これまでの単結晶試料の測定結果と、新しく巨大ゼーベック効果が発現した試料の測定結果をポスター発表させていただきました。また、現状では推察の域を出ませんが、π-π方向に沿ってフォノン流と電子がカップリングして流れることによって巨大ゼーベック効果が発現している可能性が示唆されたことを報告いたしました。


今回のクロアチア訪問では、有機や高分子の合成を主にされている方が多い中で発表させていただき、普段の研究生活では得られないような視点からの質問やアドバイスをいただくことができました。今後の研究に生かしていく点が多かったように存じます。滞在中は他研究室グループの学生の方とお話をする機会が多かったのですが、いずれの方もハイレベルかつ非常に熱心にディスカッションを行っていただきました。様々な方からの意見やアドバイスを糧に、今後の研究生活において精進していく次第であります。

Silke Koser

(Organic-chemistry department, University of Heidelberg, Group of Prof. Bunz)
期間:10.04.-19.06.2018
場所:Sekitani Labs(Osaka University) &Fukushima Group(Titech Tokyo)

At first, I would like to thank the pi-figuration school for the funding, Professor Fukushima for the kind invitation, Professor Sekitani for the possibility to work in his labs and Professor Sakurai for the organization of my stay. Furthermore, my gratitude is owed to Yuki Matsuo and Fumitaka Ishiwari also for planning and organizing my stay, and to Professor Uemura and Masaya Kondo for their great help and for making my whole stay a great experience, comfortable, funny and interesting.


The members of Sekitani Labs gave me such a warm welcome and offered me their help whenever needed. I really liked the atmosphere in the labs and I learned a lot. Unfortunately, my time in Sekitani Labs was very limited, I would have enjoyed working there further. Thanks to everyone, I totally enjoyed my time in Japan.


As I am a member of a synthesis group, I brought novel small molecule n channel semiconducting materials (heteroacenes) with me and investigated them further at Sekitani Labs. I had the opportunity to fabricate field-effect transistors and to use new application methods. We were able to fabricate flexible devices and combine our novel material with a p channel material and obtained inverters.


Even if the stay was only for less than two month, thanks to the great help, I made good progress for my PhD thesis and also a publication about this work is in preparation right now. However, I think we established a nice collaboration between the organic-chemistry department in Heidelberg, Titech in Tokyo and ISIR in Osaka, that will be ongoing.


Everything I have seen from japan was wonderful, I learned so many things, I met a lot of nice people and made a lot of new friends. I will definitely come to Japan again. The invitation to japan was one of the best things in my life so far. Thank you very very much for this opportunity.

大木 理

(筑波大学大学院数理物質科学研究科
博士前期課程2年)
期間:2018年5月−6月
場所:ドイツLeibniz 光技術研究所
(Dr. Jer-Shing Huang研究室)
写真左から二人目が大木さん

私は筑波大学山本・山岸研究室にてπ共役ポリマー球体の光共振器機能に関する研究を行っています。今年5月末から6月下旬にかけて、ドイツの光技術と歴史が織り成す都市JenaはLeibniz光技術研究所にあるJer-Shing Huang先生の研究グループへ短期訪問させて頂く機会を得ました。現地では主に(1)π共役ポリマーマイクロ球体の電界発光に向けた電極の製作と(2)不斉π共役ポリマーからなる球体1粒子からの不斉光学特性調査の2点に関して重点的に研究を行いました。また、留学期間中の1週間はオランダのアイントホーフェン工科大学を訪問し、憧れのBert Meijer教授の研究グループにて共同研究を進めてきました。1ヶ月弱という限られた期間でしたが、両訪問先にて今後の研究の展開に向けた糸口を確かに掴めたと実感しています。


今回は昨年に続き2度目のドイツ渡航となりましたが、旅にトラブルはつきものとはよく言ったもので。ドイツ入りの際は乗り換えフライトの急遽運航キャンセル、オランダ入りの際は謎のドイツ語アナウンスを契機に電車が逆走するなど、冷や汗をかく場面にも遭遇しましたが、旅のトラブルもまた一興という強い気持ちで乗り越えました。滞在先の研究室のメンバーは皆ホスピタリティに溢れており、滞在期間最後の1週間はメンバーの住むシェアルームの一室に招待して頂き、食住を共にする仲となりました。


短いながらも非常に密度の濃かった今回の短期滞在。世界を舞台にして新たな科学者と出会い、そこから新たな研究が紡がれるこの醍醐味。今日も私は実験机に向かい、その醍醐味を堪能しています。

櫛田 創

(Institut für Organische Chemie,
Ruprecht-Karls-Universität Heidelberg, 博士課程2年)
期間:2017年12月-2018年1月
場所:筑波大学(山本研究室)

私はドイツのハイデルベルグ大学Uwe Bunz研究室に所属する博士課程2年生で、共役高分子に関する合成、集合化、およびデバイス応用に関する研究を行っています。今回、筑波大学の山本研究室との共同研究で1ヶ月間滞在させて頂きました。1ヶ月という短い期間でしたが、山本研究室は私が修士を取得した際に所属していた研究室ということもあり、効率よく実験を進めることができました。実験としては、
1.水溶性共役高分子を用いたコアシェルマイクロ共振器の作製、
2.分化するデンドリマーの集合化メカニズム解明、
3.特殊な共役高分子の温度依存XRD・発光スペクトル測定
を行いました。それぞれ異なるプロジェクトですが、両研究室でしかできない実験をできたと実感しています。


また、山本研究室のメンバーと共にπ造形若手会やCEMSupra2018などのシンポジウムに参加することもできました。いずれのシンポジウムにおいても同世代の研究者の研究進展から大きな刺激を受けました。さらには世界のサイエンスを牽引している招待講演の先生方の講演は圧巻でした。


自分にとって筑波大学は故郷のようなものなので、懐かしい思いも抱きつつ、ここがスタート地点だったということを再確認し初心に戻ることもでき、非常に良い1ヶ月間にすることができたと思います。今回機会を与えていただきましたπ造形科学、受け入れていただきました山本洋平先生に心から御礼申し上げます。

Airong Qiagedeer

(筑波大学大学院数理物質科学研究科
博士後期課程1年)
期間:2017年11月
場所:ドイツDuisburg-Essen大学
(物理学科、Axel Lorke研究室)

I am now pursuing my PhD at Yamamoto Lab, research on whispering gallery mode based sensor. Thanks to Prof. Yamamoto, I got this great opportunity and did the short-term study from 3th, Nov to 30th, Nov of 2017 in Germany. During 1 month’s stay, we mainly visited Prof. Axel’s Lab at Duisburg-Essen University, Germany. Also we got chance to join the Japanese-German workshop on π-figuration system in Heidelberg and made poster presentation. Other than the research work, we were able to look around many other places during weekends, explored and experienced the history and culture of Germany.


I really appreciate for this short-term study, as a 1st year student, I am still in the process of gathering ideas and learning more about my dissertation topic. This overseas study, not only the research itself, but also the communication between professors, students and many other people we met during our stay abroad became a way to branch out my knowledge and gain new perspective. At last, I would like to thank to Prof. Axel, and all lab members especially Aswin, Fangfei and Mario for their kind and warm care during our stay.

中嶋 紗英

(筑波大学大学院数理物質科学研究科
博士前期課程2年)
期間:2017年11月
場所:ドイツDuisburg-Essen大学
(物理学科、Axel Lorke研究室)

私は11月の1ヶ月間、ドイツのDuisburg-Essen大学に短期研究留学に行ってきました。そこでは、共役系ファイバーの光伝播特性や多孔質ファイバーの機能発現についての研究を進めました。また、留学期間中にπ造形国際シンポジウムに参加し、多くの研究者の方と交流を深めるとともに、幅広い分野の知識を得ることができました。さらに、生活する上で電車に乗り方など、わからないことが多くありましたが、自分で情報を集めたり英語で近くの人に話しかけたりと積極的に行動したことで人間的にも成長できたのではないかと思っています。このような貴重な機会を与えてくださり、ありがとうございました。

岡田 大地

(筑波大学大学院数理物質科学研究科
博士後期課程2年)
期間:2017年10月—11月
場所:フランスStrasbourg大学
(ISIS, Thomas Ebbesen 研究室)

私は現在、筑波大学山本研究室にて、蛍光分子からなる自己組織化構造体の光共振器特性の評価の研究を行っています。今年10月~11月にフランス、ストラスブール大学のThomas Ebbesen教授の元に短期留学に行ってきました。そこでは、有機マイクロ結晶のポンププローブ法による励起状態に関する研究や、蛍光性ポリマーマイクロ微粒子のレーザートラップに関する研究を行ってきました。一ヶ月半の滞在でしたが、普段使用しない実験装置や、異なる分野の研究に触れることができ、多くのことを学ぶことができました。またエブソン先生の研究室で行っている光共振器を用いた強結合状態と化学反応との組み合わせに関する研究は非常に新しく、興味深いものであり大きな刺激を受けました。研究室のメンバーもとても明るく、友好的であり非常に楽しい時間を過ごすことが出来ました。Japanese Styleと言って長時間研究に付き合ってくれたメンバーには感謝です。


フランスでの滞在は初めてでしたが、3回目の短期留学ということで大きなハプニングもなく、無事1ヶ月半を過ごすことができました。フランス人は食事をとても大切にし、昼食に掛ける時間とお金には少々驚きましたが、異なる文化に触れられたことはとても良い経験になりました。ストラスブールはドイツとフランス文化が融合した美しい街並みであり、素晴らしい街でした。自分の研究に対するモチベーションの向上を含め、自身の経験としても大きくプラスとなるフランスへの短期留学でした。

北山 雄介

(筑波大学大学院数理物質科学研究科
博士前期課程1年)
期間:2017年9月-11月
場所:ドイツHeidelberg大学
(有機化学科、Uwe H. F. Bunz研究室)

私は、今年9月から11月の約2ヶ月間、ドイツHeidelberg大学へ短期研究留学に行きました。Heidelberg大学では、マイクロ球体を構成するポリマーを架橋重合させた場合の共振器特性に及ぼす影響に関する研究を行いました。また、滞在中の2週間は、JenaにあるLeibniz 光学研究所(Dr. Jer-Shing Huang)を訪問し、共振器内部の電界分布シミュレーションや金単結晶薄膜の作製について研究を進めました。最終週にはπ造形国際シンポジウムに参加し、日独の先生や学生と交流して今回の訪問を締めくくり、短期間ながらたくさんのことを学ぶことができました。知識もさることながら、海外の学生との交流はとても強烈な刺激を得ることができました。


初めての海外渡航かつ長期滞在ということで、滞在中のすべての経験が驚きの連続でした。休日は自分の興味だけでなく研究室のメンバーから勧められたいろいろな街を訪問し、ドイツでも場所により特色があり、新鮮な毎日でした。日常生活では、日本と異なる生活スタイルやドイツ語で困ることはありましたが、食事については現地のものに積極的に挑戦しました。一方、英語を使っても細かいニュアンスを伝えることができず、コミュニケーション力の未熟さに悔しい思いもしました。今回の訪問での刺激や悔しさをバネとして今後精進していきたいと思います。

大木 理

(筑波大学大学院数理物質科学研究科
博士前期課程1年)
期間:2017年6月-7月
場所:ドイツDuisburg-Essen大学
(物理学科、Axel Lorke研究室)

私は、筑波大学山本研究室にて共役系高分子球体の光共振器に関する研究を行っています。今年の6月中旬から7月末にかけての1ヶ月半、ドイツのDuisburg-Essen大学に短期研究留学へ行ってきました。そこでは主に共役系高分子球体の電解発光を目指した、球体への電荷注入に関する実験を行い、今後の課題や方向性を見出す良いきっかけとなりました。また、留学期間中の2週間はイギリスのケンブリッジ大学を訪問し、超分子化学に関する国際シンポジウムでのポスター発表、およびCavendish研究所での共同研究を行ってきました。これら全ての経験が新鮮で、海外の研究室での研究のやり方などを身をもって学ぶことができました。


私自身、今回が人生初の海外渡航ということもあり、訪問前は不安と緊張で一睡もできませんでした。しかし実際に現地へ足を踏み入れると、研究室のメンバーは皆親切で、週末は一緒に観光やディナーに行くなど、いつの間にか不安は吹き飛んでいました。その反面、英語でのコミュニケーションはもとより、異文化に対する理解や物事に対する追求の姿勢などを含め、自分の未熟さを改めて痛感しました。しかし、その悔しさは今後へのモチベーションとなって現在の私を動かしています。次回の海外訪問では、コミュニケーション能力をずっと高めて、より活発にアクションできるようにしたいと思います。

水垂 司

(筑波大学大学院数理物質科学研究科
博士前期課程1年)
期間:2016年1月-3月
場所:ドイツDuisburg-Essen大学
(化学科、Stephan Barcikowski研究室)

私は、今年1月から3月までの2ヶ月間、ドイツDuisburg-Essen大学に短期研究留学に行きました。日本で研究を進めています、ペプチドと酸化グラフェンおよび白金ナノ粒子を用いた、複合体形成や光触媒機能に関する評価をおこないました。2ヶ月という短期間ながら、いくつかの研究結果を得ることができました。また、ワイマールで開催されたドイツ触媒化学会にも参加し、様々な知見を得ることができました。この短期留学で、研究に対するモチベーションが高まり、触媒やナノ粒子に関する様々な知見も得ることができました。


ドイツでの生活はこれといった不自由はなかったのですが、街中ではあまり英語は使えず、ドイツ語で困ってしまうことが多々ありました。ですが、そんな中でも英語を使える方はいるもので、英語の万能性に感動しました。また、休日にはドイツ国内の様々な都市を巡ることができ、若干ドイツの歴史にも触れることができました。訪問先の研究室は学生で運営されており、ドイツの若者の暮らしも垣間見ることができました。すべてのものが新鮮で、一生忘れられない体験を得ることができました。今度訪問するときは、南東、特にバイエルン地方に行ってみたいです。

岡田大地

(筑波大学大学院数理物質科学研究科
博士前期課程2年)
期間:2015年10月1-30日
場所:ドイツDuisburg-Essen大学
(物理学科、Axel Lorke研究室)

私は、筑波大学山本研究室にて、蛍光色素添加ポリマー球体の共鳴発光を利用したレーザーや光集積回路応用に関する研究を行っています。今年10月、ドイツのDuisburg-Essen大学に短期研究留学に行ってきました。そこでは、ポリマー球体一粒子の発光特性や、マイクロマニピュレーション技術を用いた粒子の連結と粒子間の光伝搬に関する実験を行いました。1ヶ月と短い期間でしたが、自分が作製した材料から新たな光学特性を観測することに成功しました。また、Duisburg-Essen大学以外にも、Heidelberg大学やMax-Planck研究所も訪問し、研究に関する色々な話を聞くことができました。この短期留学を通じて多くの知識が得られ、自分の研究に対するモチベーションがより一層向上しました。


ドイツでの生活は、言語も含め日本とは文化が大きく異なり、様々なハプニングに見舞われました(詳しくは山本研究室ブログで)。日常的に英語でコミュニケーションすることがこれまでなかったため、初めはうまく意思疎通が取れず苦労しましたが、研究室の人は親切に指導をして下さったおかげで、安心して実験を進めることができました。おかげで人としても大きく成長できたと思っています。また、休みの日は観光に出かけたりして、ドイツを大いに楽しむことができました。全てのことが自分にとって新鮮であり、素晴らしい貴重な体験となりました。また必ず行きたいです。

Fong Hong Jiao

期間:2015年3月〜9月
場所:A01班 櫻井研究室(大阪大学)

First and foremost, I would like to take this opportunity to express my gratitude to Sakurai-Sensei for allowing me to work in his group and introduced to me Buckybowl Chemistry. It was an eye-opening experience for me.
       I would also like to convey my appreciation to π-figuration school internship program for financial support. It is a very good program which provides opportunity to young researchers to carry out research. At the same time, this program also provides collaboration between the π-figuration research groups for knowledge and techniques sharing. It is my great pleasure to have this wonderful research experience in Japan.
       Last but not least, I would also like to thank to all my colleagues from Sakurai-Sensei’s laboratory, members from Shinokubo-Sensei’s laboratory and Takeda-Sensei’s laboratory for warm and sincere sharing in every aspects.
       Thank you very much.

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