第1回領域会議レポート 公開
2014年12月20日、21日の両日、熊本県南阿蘇村の「グリーンピア南阿蘇」にて、「π造形科学」第1回領域全体会議が開催されました。領域の研究代表者及び共同研究者27名が集合した他、学術調査官の根岸雄一先生(東京理科大)にもご参加をいただきました。気になっていた阿蘇山の噴火状況もどうやら小康状態であったようで、無事メンバーが顔を揃えることができました。
会議の開催目的は、領域内での新たな共同研究展開を目指したものでした。各研究者が自分の研究の現況を報告するだけでなく、他のメンバーと組んでこうしたことができないか、互いの特徴を生かして協力し合えるところがないか、話し合うことに主眼を置いた会合です。
各研究者からは、π電子化合物合成に有用な新反応、ユニークな構造や性質を持った新規化合物、先進的デバイス、量子コンピュータの構想までが次々に発表され、大いに盛り上がりました。発表後の質疑応答はもちろん、休憩時間や食事中、深更に至るまで熱い議論は続き、多くの新しいアイディア、共同研究の種が芽生えたようです。
ふだんの学会と違い、異なる分野からの発表は極めて刺激的であり、固まった脳を揺さぶられる感覚がありました。この密度の濃い空間から、間違いなく面白い研究が生まれてくるだろうと確信することができた2日間でした。
(広報・佐藤健太郎)
発表に聞き入るメンバー
休憩時間にも熱い議論が続く
分野をまたぐ内容に刺激を受ける
阿蘇山をバッグに集合写真